To the mentors of the future

不透明な時代を生きるための透明な自己肯定感を得る

親になるための必修科目 〜これから親になる人が身につけるべきたったひとつの資質〜

私は親を対象とした子育てのコーチングやコンサルティングも行っている。コーチングは問いかけによって「答え」を見つけてもらう方法であり、コンサルティングは相手に最適化した「答え」を示す方法である。 母親ひとり・父親ひとり・夫婦揃っての三つの形態…

続・どうすれば子どもに幸せを教えることができるのか

「子どもが幸せになる」とはどういうことなのだろう。「幸せを与える」と同じことなのだろうか。親が思う「幸せ」を子どもに与えれば、本当に「子どもが本当に幸せになる」のだろうか。 その問いかけに対して、言い澱みがなく返答できるとしたら、その親は幼…

どうすれば子どもに幸せを教えることができるのか

——「幸せになる」とはそういうことでもある。 前回のブログでそう締めくくった。その「幸せになる」という感覚は子育てと強く結びつく。子育てから親のエゴを差し引くと、「子どもが幸せになる」という純粋な目的が残る。 日本には「親孝行」と「親不孝」と…

発達障害、大人と子ども

以前、とある知り合いから次のような質問を受けた。 「親戚の教員が、明らかに発達障害と思われる子どもが増えているという言うんです。先生は30年間子どもを教えていますが、どう思われますか?」 「増えていますね、確実に。同時に、大人の発達障害も増え…

VUCA時代の子育てと非認知能力

前に書店で「人は見た目が9割」というタイトルの新書を、ふと手にとった。 書籍が売れなくなって久しい。編集者が苦心して刺激的なタイトルを考え出し、売り上げに結びつける。養老孟司氏の「バカの壁」や橋本治氏の「上司は思いつきでものを言う」がそのい…

「自己肯定感」を身につけるには

あれはちょうど、時代が昭和から平成へと移りかけたときだった。留学の準備のために英語学校に通っていた私は、ニューヨークの大学院出身のネイティブスピーカーの講師から英語を教わっていた。 彼の表情は温かい知性で埋め尽くされていた。落ち着き払った仕…

人の心を動かす力

「どうあがいても論破できない現実」というのがある。 たとえば人の死がそうだ。どんなに言葉を尽くしても、人は死なないという結論を導くことはできない。 この「どうあがいても論破できない現実」は日常生活にも見られる。「好きな人が振り向いてくれない…

「#保育士さんありがとう」の代わりに

昨日、滋賀県大津市で保育園児の列に車が突っ込む、多数の死傷者が出るという痛ましい事故が発生した。 夕方、園長をはじめ運営法人の関係者が会見を開いたが、泣き崩れる園長に対し、居合わせた記者から園の過失に誘導するような質問が執拗に発せられ、正視…

回帰線

間もなく平成という時代に幕が降りる。 私が高校を卒業し、実家を離れた翌年の一月に昭和から平成へと時代は移った。 昭和天皇の崩御により世が喪に服した一週間、テレビから日常は消えた。時間を持て余していた私は、書店で村上龍の「69 sixty nine」を何気…

平成世代と令和世代に託されたもの

日本人は知的雑談力が低い。英語を母国語とする西欧の人々との会話からそれを痛感させられる。 イギリスでは単語の発音で属する階級が明らかになる。以前に知り合ったとあるビジネスマンは、一聴してそれとわかる美しいキングスイングリッシュの発音で、期待…

キラーストレスと戦う知的雑談力

私たちの身体は常に複数の「敵」の攻撃にさらされている。その敵から身を守る鎧の役割、また敵の侵入によって傷ついた部位を治癒する役割。それは免疫力の役割として広く周知されている。 その最大の敵はストレスであり、中でも「キラーストレス」と呼ばれる…

アンチエイジング

「先生、この間同窓会に行ったのですが、男子連中が急速にオヤジ化していて衝撃でした」 「先生、最近寝ても顔の疲れがとれなくて、わたし老けたなあって実感してます」 二十代後半になると、そんな話題が自然と雑談に現れる。リフトヒルと呼ばれる坂の頂上…

運が悪いと嘆く前の読書

人を動かす言葉には厚みがある。その厚みは雑談や会話や活字の中に垣間見える。 言葉の厚みと聞いて、小首を傾げる人もいるかもしれない。活字は正面からしか読み取ることができず、シールに印刷して貼り付けることができるような平面的な記号に過ぎない。そ…

おもしろくなりたい

「おもしろくなりたいです」 コーチングの受講生でひとり、口癖のようにそう語る人がいる。私は彼がおもしろくないとは思わないのだが、本人はコンプレックスにも似た感情を抱いているようだ。 どんな風におもしろくなりたいのかと尋ねても、明確な答えは返…

いい人生を楽しむ

質問には質問者の性格や考え方がそのまま投影される。質問ひとつで、質問者がどのように世界を見ているのか、どのように世界を見て来たのか、つまびらかになる。 先日、教え子と数年振りに再会を果たした。30代も半ばに差しかかろうという年齢だと聞かされ、…

「親力」の格差

先日、無事に講演会を終えることができた。演壇から一望した参加者の方々の表情には、私の発言を余すところなく吸収しようという爛々とした意志が各人の瞳に宿っていた。そこには好奇心が乱反射した子どもの光とは異なり、落ち着いた学びの意志が滲んでいた…

反抗期の話

小学生から中学生にあがる頃、反抗期が始まる。親とのいざこざが増えて、その不満を聞くという私の役割がひとつ増える。 それは今に始まったことではない。三十年近くに渡り、同じ光景がくり返されてきた。中高生だった生徒が親になり、その子どもを教えるよ…

一番手の人々は受験と勉強をこう考える

つい先日、旧知の予備校講師と会って話をする機会に恵まれた。彼は大手出版社から何冊かの問題集を出版しており、全国区の数学講師として認知されている。私が自信を持って薦めることができる数少ない一番手の講師のひとりだ。 わかりやすい授業や講義は予備…

ライフシフト

以前、介護の仕事に従事している教え子から、こんな話を耳にした。 「人気があるおじいちゃんやおばあちゃんって、奪い合いになるんですよ。職員が世話をしたがります」 「そうなんだ」 「はい、認知症は進んでいるのですが、人柄がすごく良くて、お世話をし…

一流・二流・三流

南青山の児童相談所建設問題が波紋を広げている。建設に反対している方々の言い分はさまざまだが、その中には「自分たちは一流のコミュニティに属しているのだから、自分たちも一流である」という意識も透けて見える。 何もこれは南青山に限ったことではない…

子育てで最もやってはいけないこと

私は招待制の子育てコンサルティングのグループを主宰しており、若い親やこれから親になる方々に対して、定期的に子育ての知識を発信している。 私のブログや紹介する幼児教育の方法について、個別の質問も受け付け、ひとりずつ返事をしている。その質問から…

「右肩下がり時代」の子育て

「最近、子育てが下手な親が増えたと思うのですが、先生の見解を聞かせてもらえませんか?」 そんな連絡が知り合いの教育関係者から届いた。保護者を前に子育ての話をすることになったという。そこで私の見解を聞きたいとのことだった。 印象だけで下手だと…

【教育コンサルタント 石原弘喜・教育講演会のご案内】

◯日時 2019年2月2日(土) 13:15-14:45(開場13:00) ◯会場 戦災復興記念館 4F 研修室(全席自由席) ◯参加費 1,000円(当日ご持参下さい) ◯申込方法 info@altiseek.netのEmailアドレスまで「氏名」と「参加人数」をご連絡下さい。 ◯演題 〜尊敬される親に…

自分の生き方や考え方に自信が持てない人へ

私が依頼されるコーチングは、ライフコーチングであることが多い。それは一言でいえば「生き方のコーチング」であり、「人生の問題を解決するコーチング」である。ライフコーチングはアメリカでは主流のコーチングだが、日本ではまだまだ馴染みが薄い。その…

あなたは自分の才能に気づいていますか?

誰もが何らかの才能を持って生まれてくる。この言葉を素直に信じる人々はSMAPの「世界に一つだけの花」によって広く知れ渡った「オンリーワン」に対する期待と憧れをそこに重ねる。 一方、その言葉を何者にもなれない人の慰めと揶揄する人々もいる。ギフトと…

目は物語る

(前回からの続き) 「まず相手の部屋の本棚を見ることでしたよね?」 本棚は当人が住んでいる世界の縮図である。気が合う関係を求めるのであれば、その感覚に従って繋がればよい。しかし、持続的で緊密な高め合う関係を求めるのであれば、相手が読んでいる…

ダイヤモンドのような人間関係

以前、とある教え子が彼氏ができたことをわざわざ報告しに来てくれたことがあった。彼女が高校だった頃、彼氏ができたら私に報告すると一方的に約束してくれたことを思い出し、そのいかにも彼女らしい律儀さに思わず口元が緩んだ。 「先生が教えてくれた判別…

学校優等生だった女子が大人になったとき

女子生徒だった教え子が、彼氏や婚約者を連れて会いにきてくれることがある。その相手の話し方や言葉にはその人の考え方や物事の捉え方が透けていて、それを丹念に覗き込むと教え子の未来の姿がぼんやり見える。 いわゆる学校優等生と呼ばれる生徒がいる。教…

人生をアートと考える生き方

ある山頂を目指して登っている。山麓は鬱蒼とした森林で、十分な日光も届かず、星の位置も確認できない。当初思い描いていたルートから外れて道に迷い、自分がどこを歩いているのかさえわからない。たまに木々の隙間から覗く山の頂きに向かって、ひたすら歩…

恩師の遺伝子

私には恩師と呼べる人がひとりだけいる。留学前に英語を教わったご縁で、帰国後もずっと連絡を取らせてもらっている。 二十歳までアメリカで生活されており、UCLA Berkeleyを卒業されてから日本に住まわれている。70歳を過ぎた今でも、cute以外には形容でき…