To the mentors of the future

不透明な時代を生きるための透明な自己肯定感を得る

本当に人から尊敬される人

質問力という言葉を初めて聞いたとき、「あ、うまい言葉だな」と思った。 質問の内容でその人のセンスがわかる。もっと正確にいうと、その人がどんなフェーズにいて、どこに向かおうとしているのか。それが手に取るようにわかる。 その意味で、質問というの…

「挫折」という強さ

以前、現代文の授業をしていたときに、 「よく耳にするけど、実はよく意味がわからない言葉ってある?」 と生徒に尋ねたことがある。 するとある生徒から、「実は」という前置きとともに、 「『知性的』の意味が未だによくわかりません。知性的ってどういう…

purest

I’m the happiest. と I’m happiest. 見慣れない文だが、いずれも「私は最も幸せだ」という意味を表す。 一方にはtheがあり、一方にはない。この二つの意味の違いを正確に答えることができたら、ある程度以上の英語力を有している証拠だ。 本来、英語の最上…

時間のコロケーション

「私は姉をひとり持っています」 そう言われたら、思わず相手の顔を見てしまうかもしれない。日本人なら「私には姉がいる」というはずで、「姉を持つ」というのは不自然な日本語のつながりだからだ。 逆の立場でも同じことが言える。日本人が英語で「強い雨…

大きな二センチ

勉強のいいところは、レベルアップを実感できる点だ。 ある単元がわからない。あれこれ勉強して、それができるようになる。これで以前の自分よりも前進したと実感できる。 勉強は「できない自分」との対面でもある。だから勉強は苦痛に感じる。常に「できな…

心の復讐

人は自分の経験に縛られている。気づかないうちに、がんじがらめになっている。 ある意味、学ぶとは、自分の経験を薄めることと言い換えられるだろう。自分の経験を薄めることによって、普遍性を持たせる。 とりわけ、自分の成功体験は自分だけでなく、他者…

いじめの問題に思う

いじめの問題が後を絶たない。 子どもの話題ばかりがクローズアップされるが、いじめは社会の至るところにはびこっている。いじめとは品性の欠損であり、それは年齢を選ばない。 品性というと上品な立ち振る舞いや優雅さを思いつくが、必ずしもそうではない…

「頑張らなくちゃ」と思っている人へ

頑張らなくていい。 そんなフレーズを頻繁に耳にするようになった。頑張り過ぎて心身に不調をきたす人が増えているため、バランスを取ろうとする動きに結びついている。 なぜ頑張るのだろうか。 もちろん人それぞれに理由があるだろう。しかし、教育的な視点…

生き方の「答え合わせ」をしてくれる人が身近にいますか?

正確無比な球形を真球という。 真球は自然界には存在しない。観念の中で静止し続けるだけで、実在しない。だが、球体を作ろうとするとき、誰もが真球を手本にする。 触ったことも見たこともない真球をイメージするには、そうさせるだけの球体に触れる必要が…

仕事がうまくいく最高の考え方

「先生は仕事を楽しんでいますか」 以前、社会人の教え子からそんなことを尋ねられたことがある。聞けば仕事にやりがいを見出せず、暗中模索の状態だった。 そもそも仕事にやりがいや楽しさを求めるのが間違っている。そんな社会人の先輩の話に気持ちを揺さ…

変化できる人が持つ「綱渡り」の技術

綱渡りをするときは、両腕を広げてバランスを取る。 右腕と左腕を翼のように水平に広げ、よろめく身体を小刻みに立て直しながら、一歩ずつ前に進んでいく。 右腕がプラスであれば、左腕はマイナス。符合は異なれど、同じ絶対値を持つ。原点が胴体であるとす…

「教育の成功」とは何か

教育の成功とは何か。 改まって問われるならば、人間的魅力のある人間に育て上げることと答えたい。 魅力とは他者を惹きつける力である。一人では困難な作業でも、複数の人間が力を合わせれば早く終えることができる。一方通行の限られた時間は、自分一人で…

卒業

卒業シーズンが間もなく到来する。 卒業は区切りでもある。それは場の区切り、時の区切り、心の区切りに分けられるかもしれない。 場の区切りとは慣れ親しんだ場を去ることだ。既知の場所から未知の場所へ動く。最も変化を感じさせる区切りだ。 時の区切りと…

自分を成長させる目標の立て方

新しい年の始まりは胸躍る。また新しい目標に出会う予感に満ちている。 目指すべき標を目標と呼ぶ。人が標を自ら立てる理由は、そこまでの道程を豊かなものにするためだろう。 刻一刻と過ぎ去る時間を少しでも豊かにしたい。その願いはいつの時代も止むこと…

壁を乗り越えられる人の共通点

時間は貨物列車のようだと思う。 それぞれのコンテナがつながり一両の列車を構成している。列車の最後尾は過去で、先頭は未来。過去から未来の時間が一続きとなって前に進んでいる。 次のコンテナから次のコンテナへ。経験するということは区切られた時空間…

最もシンプルで最も大切な子育てルール

自分を知る。我が子を知る。 それはこの世界で最も難しい知のひとつだろう。 自分や我が子に合わないものは合わない。アレルギー食品を食べられないように、努力で超えられるものではない。 その至ってシンプルな結論を、人は時に無視する。 それは人が自然…

グランブルー

人は一生のうちにどれだけの人と向き合うのだろうか。 出会い関わる人間は数知れずとも、真正面から向き合った人間は多くはないだろう。5人の顔が咄嗟に浮かんだ人は、意識して人と向き合ってきたと断言しても構わない。 広く浅くつながることができる時代。…

99の方法論・1つの方法論

「画竜点睛を欠く」という諺がある。 かつて中国に張という絵の名人がいた。彼が安楽寺の壁に竜の絵を描いて、最後に瞳を描き入れたところ昇天したという。「睛」は瞳を意味している。瞳を描くことで竜に魂が宿った。 「魂」とは何か。この答えは各人の世界…

「ぶれない」という本当の意味を知っていますか?

頭からつま先まで、自分ひとりがすっぽり入れる巨大な風船があるとしよう。誰もがその中に入っている。それを「自分の世界」と呼ぶ。 人の数だけ世界はある。この地球上には70億の人がいる。だから70億の「多くの世界」がある。一方、この地球上に存在する全…

一年後の自分の位置を見つけよう

一次関数の傾きは、二点を直線でつないで求める。 傾きと切片が分かれば、一次関数の式は出る。 人の歩みは一次関数そのものだ。 一年前の自分の座標と、現在の自分の座標の二点を直線で結んでみる。 それが自分の「傾き」だ。 自分の力ではどうしようもない…

不誠実な人間を遮断する

コミュニケーションを自ら遮断する。 その選択に迫られる時がある。不誠実な人間と対峙した時だ。 不誠実な人間に出くわすと、「誠実であること」を怖れてしまう。相手に向けた誠実さを逆手に取られ、利用されるリスクにさらされる。そうすると、コミュニケ…

受験生が知るべきたった一つのこと

今年も間もなく終わる。だが、受験生にとっては、何も終わらない。 年明けから次々と始まる受験に、ひとつの結果が出るまでは、何も終わらない。 合格か不合格か。それが分かるまで、何も終わらない。 合格可能性を高める。受験で度々用いられる表現だ。そこ…

大人と子どもの共通点を知ると子育てがうまくいく

相手を理解するには、その違いと共通点を認識するのが手っ取り早い。 大人と子どもの違いは何か。それはいくらでも挙げられるだろう。 それでは、大人と子どもの共通点は何か。 それは「未熟さ」である。 大人も子どもも、ともに未熟である。未熟さの質が異…

聡明な人ほど叱られ方がうまい

上手な叱り方。 最近、そんなフレーズを目にする機会が増えた。確かに、叱り方ひとつで、人の伸びしろは引き出される。 自分の正しさを一方的に押し付けたり、感情的に怒鳴るのは「叱る」ことではない。相手の未来を考えて、強く諭すこと。それが「叱る」こ…

先が見えないときにすべきこと

先が見えない時がある。 手応えのない毎日。今日が繋がる日が見えない。茫漠とした日々が、いたずらに過ぎてゆくように感じる。 勉強・仕事・恋愛・結婚・子育て。この状況を打開したいと思う。何か特別な方法を知りたくなる。 この世界のどこかにもっと効果…

一流は本当の「得」を知っている

損か得か。 広い意味でも狭い意味でも、人は損得で物事を判断する。それは昔から変わりはない。 人間関係ひとつをとってもそうだ。ある人との付き合いが、自分にとって有益であるか否かで判断する。トラブルを招く人間関係を自ずと避けるのは、「損得」の判…

100%を求める人ほど失敗する

例えば、100の力を出さないといけない状況があるとしよう。仕事でも勉強でも構わない。どうすればいいだろう。 「簡単なことさ。100の力を身につければいいだけだ」 確かにそれは正論に聞こえるかもしれない。しかし、現実はそれを許さないだろう。なぜなら…

「人を育てる才能」の簡単な見分けかた

プロセスを見ない人がいる。 発展途上の相手であっても、結果だけで判断する人がいる。これが上下関係の「上」の人間であった場合、「下」の人間の成長は止まる。少なくとも、「上」の人間によって育てられることはない。 上司に対する部下。親に対する子ど…

時を加速させる(10)〜貫くための変化〜

(前号からのつづき) 受験に象徴されるような学習戦略をデザインするには、対照的な二つの視点を持ち合わせる必要がある。 主観と客観。ミクロとマクロ。遠視と近視。過去と未来。 両極端の視点をバランス良く自分の中に抱える。片方の視点で見えたことを、…

時を加速させる(9)〜戦略的デザイン〜

(前号からのつづき) 四つの視点のうち、最後はストラテジック(strategic)な視点について書きたい。 ストラテジックとは「戦略的」という意味である。勉強、特に受験においては戦略的な視点は欠かせない。 戦略的視点とは監督の視点とも言えるだろう。現…