情報に振り回されない子育てのために

子育てについての質問を頂くことが多い。情報があふれ過ぎているために、溺れかけているようだ。

 

 

不測の事態が予想される現実に対しては、個別のルールはあまり意味をなさない。子どもの不測の言動に、親の行動も感情も振り回される。

 

 

シンプルな子育てのラインをひとつ、引いてみてはどうだろう。何をすべきかではなく、何をしてはいけないかのラインを引く。

 

 

「してはいけない二つのこと。ずるく振る舞うこと。他人に迷惑をかけること」

 

 

子どもがそのラインを越えた時に、親は本気で叱る。全身全霊で叱る。それ以外に口うるさいことは言わない。黙ってあたたかく見守る。

 

 

それは人として守るべき最低限のライン。将来、人から信頼される人格を形づくる基礎となる。このラインを越えたところで学校の成績や特技は価値を持たない。

 

 

特に幼児期の子育てにおいては、「してはいけないライン」の設定が重要になる。「個性を洗練させるライン」は、発達と年齢に応じてひとつずつ増やしていけばよい。

 

 

「個性を洗練させるライン」は華美で理想的に映る。しかし、順番を間違うと、傲慢で自己中心的な人間となってしまう。いくら勉強ができても、そんな人間に誰が力を貸すだろう。

 

 

(了)