子育てが上手な親の考え方

「成長」とは万人に与えられたチャンスである。年齢も性別も問わない。上も下も関係ない。子どもに成長するチャンスがあるように、親にも成長するチャンスがある。

 

 

しかし、子どもにとってのチャンスと、親にとってのチャンスは意味合いが異なる。子どもは親の成長に牽引される。親の成長が子どもの成長を加速させる。それが親子という絆の価値でもある。

 

 

親の成長を見分けるのはそれほど難しいことではない。子育てを「頭で考え」ているうちは、親として成長していない。どこからか情報や知識を引っ張ってきて、我が子に当てはめる。または、自分の思い込みで子どもを押さえつける。

 

 

残念だが、親がこれでは子どもの成長は望めない。

 

 

世界にひとりのかけがえのない我が子のはずだ。その子育ても世界に一つしかない。我が子の個性を大切にしたいと言いながら、我が子とかけ離れた「ルール」で子育てを行うのだろうか。

 

 

頭で考えるのはなく、「心で考え」る。子育ては、心で考える。

 

 

心で考えるスキルを身につけないと、親としての成長はない。必然、我が子の成長もない。頭で考えるから情報に惑わされる。自分の思い込みから抜けられない。自分が子ども時代に親からそのようにされたらどう思うか。それはそれほど難しい想像ではないはずだ。

 

 

自信に満ちあふれている親は、ある日、子育ては思い通りにならないと知る。自分の知識や情報や経験が通用しない現実に直面する。頭で考えていたことが脆いものだと突きつけられる。

 

 

それは親にとっては大きな壁だ。しかし、それは親として成長するチャンスでもある。

 

 

その壁に直面した親が選択するのは三つ。ひとつ目は、更に子どもをコントロールしようとする。二つ目は、手に負えないとやる気をなくす。三つ目は、心で考える重要性に気付いて自分を変化させる。

 

 

それぞれの選択をした親の子育てがどうなったのか。その一定の結末を、私は時間の流れの中で数多く見てきた。三つの選択は三つの結末にきれいに向かっていく。

 

 

確実に言えることは二つある。

 

 

ひとつは、心で考えるスキルを身につけた親の子どもは確実に伸びること。

 

 

もうひとつは、チャンスはチャンスのままであり続けない、ということだ。

 

 

(了)