子育てで最もやってはいけないこと

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私は招待制の子育てコンサルティングのグループを主宰しており、若い親やこれから親になる方々に対して、定期的に子育ての知識を発信している。

 

 

私のブログや紹介する幼児教育の方法について、個別の質問も受け付け、ひとりずつ返事をしている。その質問からは、今の若い親世代がいかに子育てに迷っているか、情報におぼれているか、その親世代の子育てをなぞっているかうかがい知れる。

 

 

先日、目を引く質問が届いた。

 

 

「子育てで最もやってはいけないことを、まずひとつ教えて頂けませんか?」

 

 

謙虚で洞察力に富んだ質問に、私は感心した。成功体験と異なり、失敗体験は普遍性を帯びるからだ。

 

 

子育ての成功体験はネットや本に溢れている。しかしそれは、その親のその子どもに通用したものであり、普遍性に乏しいものも多い。特に勉強は、運動能力と同じで、遺伝的要因と環境的要因に左右される。さまざまな仮説が散見されるが、私は半々と考えている。

 

 

現代の「子育ての成功」は、ほとんどの場合「親の思い通り」になったことを意味する。思い通りの進路を子どもがたどった軌跡を、親は「子育ての成功」と呼ぶ。

 

 

しかしそれは単に親の視点であって、主体である子どもの評価とは別だ。子どもがこの先100年の人生で、親が成功したと思っている自分に対する子育てを「失敗」と断じることもあるだろう。

 

 

「自分の子どもには、親とは違う方法で子育てする」

 

 

100年かからずとも、高校生や大学生までの間に、その「決意」を何度聞いたことだろう。それは例外ではなく、むしろ原則と呼べるほどの割合だ。

 

 

ある時期を境に「子育て」から「人育て」にステージが変わる。「子育て」のは養育のステージとも言える。衣食住を与え、愛情を注ぎ、必要なものを買い与え、楽しい体験をさせる。親に従属する自我の年齢であれば、親に対する感謝が芽生える。

 

 

しかし、ある年齢を境に、一個の人間としての自我が芽生え、成長を始める。そのステージでは、子どもが親に求めるものは変わる。人としてどのように生きるべきかという「軸」を欲している。人としての生き方や考え方、美意識に裏打ちされた人生観と世界観を取り込みたいと願っている。

 

 

だが、それを持たない親は子どもにそれを示すことができない。そこで「子育て」ステージと同じことを繰り返し続ける。何かを買い与えることによって、子どもの歓心を買うという方法だ。すでにその時点で、親の「格」は子どもに値踏みされている。

 

 

子どもの生活の中心に勉強を据える。これ自体は問題ではない。それが、「人としての生き方や考え方、美意識に裏打ちされた人生観と世界観」にしっかりと位置づけられていれば、ある時期子どもが反発しても、いずれ真意を理解する。

 

 

しかし、親の保身や場当たり的な浅い思いつき、単なる思い込みでそうさせているのだとしたら、子どもはいずれそれを見抜く。人としての親の「格」に見切りをつける。

 

 

自分は結果的に「親の道具」だったと気づいたとき、子どもはその「負債」を返すために人生を費やすことになる。「自分の子どもには、親とは違う方法で子育てする」と誓いながら。

 

 

2月2日の講演会では、「子育てで最もやってはいけないこと」の具体例を挙げ、「右肩下がりの時代」を生きる子どもに対し、親として必要な心構えと子育ての考え方をお話したいと思う。

 

 

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【教育コンサルタント 石原弘喜・教育講演会のご案内】

 

◯日時  2019年2月2日(土) 13:15-14:45(開場13:00)

  

◯会場 戦災復興記念館 4F 研修室

 

◯参加費 1,000円(当日ご持参下さい)

 

◯申込方法 

info@altiseek.netのEmailアドレスまで「氏名」と「参加人数」をご連絡下さい。

 

◯演題 

 

〜尊敬される親になる5つの視点〜

「子育ての常識」を捨てる新時代の子育てコーチング講座

 

(主な内容)

  •  従来の「子育ての常識」が通用しない「右肩下がりの時代」が到来した

  •  学力が伸びる仕組みを把握している親が最も強い

  •  新時代の子育てのキーワードは「尊敬」

  •  東大・京大・医学部・難関大を目指すご家庭へ

  •  子どもの学力を低下させる3つの言動

  •  子ども能力を引き出す3つの言動 ほか