To the mentors of the future

不透明な時代を生きるための透明な自己肯定感を得る

人生のストレスから自由になるには

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ストレス耐性という言葉がある。不安ですぐにいらいらしてしまう。いつも悩みを抱えている。些細なことがきっかけでストレスが増幅し、ストレスに言動を左右されやすい人はストレス耐性が低い。

 

 

しかし、ストレス耐性が低い人は繊細であるとも言える。ストレス耐性が高い人は鈍感である場合が多い。耐性が高いというよりは、ストレスを感じにくい体質かもしれない。

 

 

10の感情を伴う出来事に対し、ストレス耐性の低い敏感な人は20の感情が湧き上がり、ストレスを感じにくい人は、5しか湧き上がらない。数値化してイメージするとすれば、こんなところだろうか。敏感な人と鈍感な人の感性や情緒が合わないのは当然といえば当然なのだ。

 

 

ストレスを感じにくい人の笑顔は単調で平坦。一方、ストレス耐性の低い人の笑顔は繊細だ。笑顔の種類も豊富で起伏がある。その複数の笑顔の中に、こわばった笑顔がある。それは不器用な笑い方とも違う。笑顔の中に硬い芯が覗く。

 

 

辛いものを食べたら水や牛乳を飲んで辛さを和らげる。ストレス耐性の低い人は、辛さを感じる機会が多い。いつも心に痛痒があるため、笑顔がこわばってしまう。眉間に無数の隠れた皺が刻まれる。その皺が人を落ち着かなくさせる。

 

 

その解決方法はそれほど難しくない。水や牛乳をこまめに取る習慣をつければよい。人より辛さを感じる体質だとわかっている以上、常に水分を口に含み、辛さを和らげる。辛さを感じる前に、未然に防ぐ。新しい知識や体験で辛さを希釈するのだ。

 

 

柔和な笑顔の人はいつも新しいことに挑戦している。会うたびに新しい知識や体験を披露してくれる。印象が毎回上書きされ、話していて飽きることがない。

 

 

「今、○○に挑戦しています」

「最近、○○に興味を持ち始めました」

「ニュースで観たのですが、○○ってどういうことですか?」

「こういう企画を思いついたので、一緒にやりませんか?」

 

 

新しい知識と体験は新鮮な水分となって、日常の辛味を中和してくれる。自然で柔らかい笑顔の人は、無意識のうちにそうした習慣を身につけている。

 

 

とはいえ、私は相手の新しい知識や興味や関心事を知りたいわけではない。本やネットや体験から得た情報そのものは、希釈によって気が紛れ、辛味を分解させる作用があるだけとも言える。それだけならうがいでこと足りる。実際、うがいで終わっている人は多い。

 

 

水分を飲み込み、身体に取り込む。聞きたいのは、うがいによって吐き出した正確な情報や誰かの意見ではない。身体に染み込んだその人の言葉だ。その人の生活や体験からせり上がる分厚い言葉。分子が振動して熱を生み出すように、情緒と感性が振動する言葉。

 

 

その言葉が「目に見えない服装」となって人を洗練させる。どれだけ外見を着飾っていようとも、「目に見えない服装」は「見える」人の前では無力だ。情緒と感性を磨くことによって、自然とその力が身につくになっている。それは実人生を生きる上で不可欠な「本物を見極める力」そのものでもある。

 

 

(了)