【質問】
「はじめまして。小学2年生の子どもを持つ母親です。子どもが小さいときは親の言うことをよく聞いていたのに、大きくなるにつれて距離が開き、成人しても変わらないという話をあちこちで耳にします。そうならないために、これから一番気をつけることはなんでしょうか。ご回答よろしくお願い致します。」
【回答】
ご質問ありがとうございます。
ご質問の通り、幼少の頃は親の言うことを聞いていたにもかかわらず、次第に話をしなくなり、大人になっても自分の気持ちや考えを話してくれないという声をしばしば耳にします。
子どもが話をしなくなるのは、話をしても無駄だという記憶のせいだと考えるのが自然です。自分の考えを否定されることが習慣のように続いてしまえば、誰でも心が折れてしまいますよね。自分自身を伝えようとすることに無力感を抱き、諦めてしまうのです。
自分が切り出した話を真剣に取り合ってもらえなかった子どもは、その記憶とともに不快な感情が心に刻み込まれ、相手が親に限らず心を他者に開くのをためらうようになります。
その事態を避けるために一番気をつけることは、子どもが意を決して気持ちを打ち明けるときはもちろん、普段の何気ない小さな問いかけや雑談にもめんどくさがらずに耳を傾ける習慣をつけてください。
ひとつ注意したいのは、それを子育てを成功させるためのマニュアルだと思わないようにすること。
心のこもっていない親の受け答えを子どもは機敏に察知します。とりわけ子どもがHSCだとしたらなおさらです。言語レベルでは丁寧な受け答えだったとしても、親の所作や表情といった言葉に表せない非言語レベルにおいては、
不承不承の気持ちは雄弁に子どもに届きます。
月並みですが、子どもとの会話を心から楽しむ。そのためには子どもが興味を持っていることを頭ごなしに否定したり、世代間ギャップを言い訳にして無関心を決め込まない。話題を共有し、子どもの感情に共感して一緒に楽しむ努力をする。
常に自分を我が子の立場に置き換えて、親に対して望む言葉や態度をそのまま我が子に贈ってみてはどうでしょう。その贈り物の習慣は、子どもにとってどんなプレゼントにも優るような気がします。
(了)
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