To the mentors of the future

全世代の「教育力」を高める教育コーチのブログ

「本物」のリーダシップは周囲を幸せにする

 

長年コーチングやティーチングをしてきましたが、まれに変身的成長を遂げる人に遭遇します。誰か他の人と入れ替わったのではないかと冗談半分で訝しんでしまうくらい、出会った頃の姿の面影が見当たらなくなります。

 

 

それはまるでサナギが蝶に、蕾が大輪の花になるのと似ています。子どもはそれほど珍しくありませんが、大人となるとすぐに顔が思い浮かぶほどの少なさです。

 

 

これは自己肯定感の高さに理由があると思っています。自己肯定感が高い子どもは素直に人の話を受け入れることができます。その素直さは大人になると謙虚さに呼び名を変えます。

 

 

素直な子どもは好奇心にあふれ、知識の吸収が早く、世界と自分を紐づけていきます。自分の成長を純粋に楽しんでいる状態であり、それがそのまま大人になった自分にも受け継がれます。

 

 

このような人は経営者のようなリーダーに最も向いています。社員やステークホルダーの意見に謙虚に耳を傾け、自分だけでなく、社員や組織の成長を見守り、それ自体を楽しめる器の大きさがあるからです。

 

 

謙虚な人は謙虚さゆえに、常に学ぶ姿勢を崩しません。そのため、バランス感覚に優れ、物事の自明に到達しやすいのです。何が真で、何が善で、何が美であるかをわかっているため、組織を正しく導くことができます。そのような人はauthentic(本物)と呼ばれるリーダーや人物になります。

 

 

彼ら彼女らは、言動そのものが規範であるため、社員や周囲の人々へ次々に伝播します。言語だけでなく、非言語の双方から良い影響を与えるため、社員や周囲は高揚感に近い感覚を抱きながら日々を過ごします。

 

 

そうなると、今度は自分自身の成長に期待します。目に光が宿り、視座が高くなり、ネガティヴな感情が薄れます。世界の認識が変わり、成長することが楽しいという意識が生まれます。しかし、変身的成長を遂げて本物のリーダーシップを身につけられる人はわずかです。残念ながらリーダーの資質のない人がリーダーの立場についていることによって生まれる悲劇や不幸は枚挙にいとまがありません。社員のQOLが低下し、中にはメンタルヘルスを損なう人も現れます。

 

 

幼いうちからauthenticな人物と関わることで、大人になったときに自尊感情低下の回避できる能力が高まります。人格形成期にauthenticな人物と関わらなかったために自己肯定感が低くなり、世界に対して失望を抱き、大人になって成長を放棄する人々もまた、枚挙にいとまがありません。

 

 

(了)